自閉症療育と絵について記事一覧
幼少期の彼は、言葉を理解しなかったので、言葉でのコミュニケーションはできませんでした。彼は、時々自分の手をオーケストラの指揮者のように高く上げ、人差し指をクルクルと動かして、空中に何かしら描くことをしていました。息子が空中でクルクル指を動かす動作のことを、空中文字って呼んでたのですが、私は、息子が何を描いているのか知りたくて、彼が空中文字を描いているときに、紙とペンを持たせたんです。すると、彼が描...
自由画は上手く描かせるためのものではないことをしっかりと心得ていないと、余計な口出しをしてしまい自由画ではなくなります。息子に描かせた絵は、彼の心の排泄場所と表現したらいいのかなと思います。自由画の取り組みポイント@絵のテーマを提供してやる絵のテーマは、彼が経験したことから選びました。始めた頃の息子は言葉の理解が難しかったので、経験して間がないことに絞りました。絵のテーマが必要になるので、必然的に...
息子が7才のときに、トモニ療育センターの河島先生の勧めで描き始めた自由画が、自閉症の彼を育ててくれたことがたくさん有ったと思います。いつも不機嫌で、勝手気ままで、心休まるときが無いのではないかと思うような状態の息子に、気持ちの発散場所として描き始めた自由画でしたが、彼は決して絵を描くことが好きではありませんでした。好きじゃないこと、嫌いなことは苦手なことです。避けていたらいつまでも苦手なままです。...
養護学校高等部時代に描いた息子の絵は、数々のコンテストで賞をいただきました。すると殆どの人に、「彼には絵の才能があったのよ。絵を描く感性を持ち合わせていたのよ。」と、言われますが、決して彼には絵の才能などありませんでした。自由画を描き始めた頃の彼(自閉症の息子と絵:とにかく描こう!スクリブル時代)を見てもらえば分かると思います。彼の感性を引き出してくださった諸先生方との出逢いがありましたが、この出...